うちのシーズーには、どんなドッグフードをあげればいいのでしょうか。商品が多すぎてどれを選べばいいか、分かりません。選び方の基準はあるのでしょうか?シーズーにおすすめのドッグフードがあれば教えて欲しいです。
こんな悩みに答えます!
- シーズー向けのドッグフードの選び方
- 市販のシーズー専用のドッグフードについて
- シーズーにおすすめのドッグフード5選
ダブルコートの被毛が美しいシーズー、健康を保つためにはどんなドッグフードが合っているのか。そんな悩みを抱えている飼い主さんも多いでしょう。
そこで!ここでは犬の管理栄養士が、シーズーにおすすめのドッグフードについて解説します。
シーズー向けのドッグフードの選び方
シーズーに合うドッグフードの選び方を教えてください。
同じ犬でも犬種ごとに、かかりやすい病気や健康リスクはさまざまです。そこで大事になってくるのが、シーズーの特性や特徴を理解してドッグフードを選ぶこと!
さっそくですが、シーズー向けのドッグフードを選ぶポイントは以下の3つです。
- オメガ3脂肪酸が含まれている
- 動物性たんぱく質が主原料
- グレインフリー
ひとつずつ解説していきます。
オメガ3脂肪酸が含まれている
シーズーは皮膚のトラブルが多い犬種です。特に脂漏症の発症リスクが他の犬種よりも高い傾向があります。(参考:アニコムどうぶつ白書)
そのため、皮膚の健康を保つ効果がある必須脂肪酸(オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸)は積極的に取り入れたい栄養成分のひとつです。
必須脂肪酸は犬の体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。
シーズーにはEPA・DHAが含まれているドッグフードを選んであげましょう。
動物性たんぱく質が主原料
皮膚の健康を維持するためには、消化の良いドッグフードを与えることが大切です。
犬は動物性たんぱく質の消化が得意なため、肉類が主原料のドッグフードが消化に良いドッグフードと考えられます。
シーズーには、できれば動物性たんぱく質40%以上使用されているドッグフードを選んであげましょう。
グレインフリー
先述のとおり、犬は動物性たんぱく質のほうが消化が得意なため、穀物(グレイン)は若干消化効率の悪い食材となります。そのため、シーズーにはグレインフリーのドッグフードを選ぶのがポイントです。
また、穀物はアレルゲンとなることもあるため、アレルギー性皮膚炎の観点からも避けた方が望ましい食材です。
シーズー専用のドッグフードはどうなの?
シーズー専用というドッグフードを見かけますが、それを選べばいいのでしょうか?
スーパーやホームセンターのドッグフード売り場で「シーズー専用ドッグフード」という商品を見かけるかと思います。シーズー専用だからこれを選べば間違いない!と思うかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
ここで、大手メーカーから発売されている、シーズー用と表記されたドッグフードの原材料を見ていきましょう。
米、肉類(鶏、七面鳥)、動物性脂肪、植物性分離タンパク*、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、植物性繊維、ビートパルプ、魚油(EPA/DHA源)、大豆油、フラクトオリゴ糖、ルリチシャ油、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、緑茶抽出物(ポリフェノール源)、加水分解甲殻類(グルコサミン源)、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-チロシン、タウリン、L-リジン、L-カルニチン)、ゼオライト、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類(K、Cl、Ca、Mg、Mn、Zn、Fe、Na、Cu、I、Se)、ビタミン類(コリン、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、B6、B2、B1、葉酸、A、ビオチン、B12、D3、K3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)*超高消化性タンパク(消化率90%以上)
一番多く使われている主原料に、穀物である米が含まれているのが気になります。皮膚トラブルの多いシーズーには、できれば消化に良い動物性たんぱく質を一番多く使っているフードをあげたいところです。
また、酸化防止剤にBHAが使われているのも気がかりです。BHAはペットフード安全法で定められた範囲内で使う分には問題ないとされています。
しかし、裏を返せば犬の健康に害のある成分ということです。できれば使用されていないフードのほうが安心できます。
ただし、穀物や保存料は安価にドッグフードを製造するために必要です。決して上記のドッグフードが粗悪な製品というわけではありません。
【犬の管理栄養士選定】シーズーにおすすめのドッグフードはこの5つ!
シーズーにおすすめのドッグフードを教えてください。
それではシーズーに合ったドッグフードを紹介します!シーズーのフード選びの参考にしてくださいね。
アランズ ナチュラルドッグフード ラム【4.8点】
値段 | 4,708円(税込) |
内容量 | 2㎏ |
対応年齢・犬種 | 全ステージ・全犬種対応 |
主原材料 | ラム |
原産国 | イギリス |
おすすめポイント | 低脂肪で良質なラム肉を使用/グレインフリー/香料・着色料不使用/オメガ3脂肪酸配合 |
公式サイト | アランズ ナチュラルドッグフード ラム |
「アランズ ナチュラルドッグフード ラム」は主原料にラム肉を使用した、高たんぱく質で低脂質なドッグフードです。
アレルギーの原因となりやすい穀物、乳製品、牛豚肉を未使用のため、アレルギー性皮膚炎を起こしやすいシーズーに優しい作りとなっています。
食物繊維を豊富に含むサツマイモやエンドウ豆を使用しているので、腸内環境の健康維持も期待できます。
また、亜麻仁に含まれる不飽和脂肪酸α-リノレン酸はEPAやDHAに変換されるため、皮膚をきれいに保つのに役立ちます。
皮膚トラブルの多いシーズーに、嬉しい成分がたくさん含まれていますね。原材料が9種類しか使われていないのも、アレルギー懸念が少なく安心です。
モグワン【4.8点】
値段 | 4,356円(税込) |
内容量 | 1.8㎏ |
対応年齢・犬種 | 全ステージ・全犬種対応 |
主原材料 | チキン&サーモン |
原産国 | イギリス |
おすすめポイント | 高たんぱく質(動物性たんぱく質50%以上)/グレインフリー/着色・香料不使用/オメガ3脂肪酸配合 |
公式サイト | モグワン
|
モグワンは、チキンとサーモンが主原料のドッグフードです。サーモンにはオメガ3脂肪酸が含まれているため、皮膚トラブルの多いシーズー向けのフードと言えます。
動物性たんぱく質が50%以上使用されており、グレインフリーで消化に良いです。また、乳酸菌も配合されているため、腸内環境を整える効果が期待できます。
気になる添加物が含まれていないのも評価できるポイントです。
このこのごはん【4.5点】
値段 | 3,850円(税込) |
内容量 | 1㎏ |
対応年齢・犬種 | 全ステージ・全犬種対応 |
主原材料 | 鶏肉(ささみ、レバー) |
原産国 | 日本【国産】 |
おすすめポイント | 高たんぱく&低脂肪/保存料・酸化防止剤不使用/オイルコーティングなし/人工添加物フリー |
公式サイト | このこのごはん |
このこのごはんは主原料に鶏ささみを使用した、ヒューマングレードの国産ドッグフードです。
保存料や酸化防止剤が不使用のため、安心してシーズーに与えることができます。
オイルコーティングをしていないため、栄養成分を吸収しやすく、消化に負担をかけないのもポイントが高いです。
カナガン ドッグフードチキン【4.5点】
値段 | 4,356円(税込) |
内容量 | 2㎏ |
対応年齢・犬種 | 全ステージ・全犬種対応 |
主原材料 | チキン |
原産国 | イギリス |
おすすめポイント | グレインフリー/香料・着色料不使用/高たんぱく質/39か国での販売実績/EPA・DHAが豊富 |
公式サイト | カナガンドッグフードチキン
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カナガンはチキンをたくさん使用した、ペット先進国イギリス製のドッグフードです。英国王室エリザベス女王から表彰された実績もあります。
サーモンオイルを配合しているため、EPAとDHAが豊富。皮膚トラブルの多いシーズーに向いているドッグフードです。
ブッチ ドッグフード【4.5点】
値段 | 1,430円(税込) |
内容量 | 800g |
対応年齢・犬種 | 全ステージ・全犬種対応 |
主原材料 | ビーフ/チキン/フィッシュ |
原産国 | ニュージーランド |
おすすめポイント | 選べる3種のフレーバー/人工添加物不使用/グルテンフリー/水分含有量 約70%/高たんぱく質&低脂肪/生肉に近いミードフード |
公式サイト | ブッチ ドッグフード
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生肉に近いミートフード「ブッチ」も、シーズーにおすすめのドッグフードです。
ブッチは水分量が70%と、ほぼ生肉に近い水分量となっており、犬が消化しやすいフードとなっています。
ウェットフードなのに後処理が簡単なのも、おすすめする理由のひとつです。
シーズーに特におすすめのドッグフードは「アランズ」
いま紹介してくれたドッグフードの中で、シーズーに1番おすすめのドッグフードはどれですか?
今回紹介したドッグフードですと、アランズ ナチュラルドッグフード ラムがシーズーに一番おすすめです。
モグワンよりも必須脂肪酸の含有率が高く、皮膚トラブルに懸念のあるシーズーにより向いているドッグフードと判断しました。
アランズをシーズーにおすすめする理由をまとめます。
- アレルギーリスクの低いラム肉を使用
- グレインフリーで消化に良い
- 亜麻仁が含まれ必須脂肪酸が皮膚の健康をサポート
- 香料・着色料不使用で安心
- 原材料が9種類のみなのでアレルギー懸念が少ない
上記の理由から、シーズーにはアランズがおすすめと考えました。皮膚の健康を保ちつつ、アレルギーにも配慮しているフードなのでとてもシーズー向けのドッグフードです。
とは言え、シーズーにもそれぞれ味の好みがありますよね。そのためすべてのシーズーにアランズがおすすめとは強く言えません。
今回紹介したドッグフードのほとんどは、初回割引が用意されているので、いろいろ試すのがおすすめです。
ぜひ愛犬のシーズーにぴったりの、ドッグフードを見つけてあげてくださいね。